わざわざクイズにするということはクイズ
「わざわざクイズにするということは…」
という推理で正解できてしまうクイズってないだろうか。
本来知識の有無を試すためのクイズであるが、もしその知識がなかったとしても、
「こういう風に引っ掛けたいんだろうな」
「普通はこう思われてますが、実はこうなんです、とかいううんちくを披露したいんだろうな」
という出題者の意図がうっすら見えたせいで正解を導き出せてしまうクイズである。
こういうクイズが好きなので作ってみた。
なんでこういうクイズが好きなんだろう。
考えてみてもよく分からなかったのだが、視力検査とかでも「これはどうですかー?」と聞いてくれる看護師のおばちゃんの傾向を考えてしまったりする。
「右、右できたからそろそろ左かな」
とかこういう具合である。
だから僕の視力の何割かは、おばちゃんとの対話が上手くいくかどうかにかかっているのだ。
そんなことを考えながら作った、「わざわざクイズにするということはクイズ」はこちらです。
【第1問】
冒頭のこれである。
もし権威のあるクイズ番組でこれが出されたら、
「えっ、シャープペンシルじゃないの!?」
からの、
「わざわざクイズにするということは…」
という長考が始まるのではないでしょうか!
これが「わざわざクイズにするということは」クイズである。
正解は結局シャープペンシルであるが、「わざわざクイズにするということは」と思えたら正解なんてちっぽけなものである。
取るに足らないタライ屋さんである。
(「冗談はよしこさん」みたいなことが言いたかった。)
【第2問】
「元来の製法で」という修飾語に、「わざわざクイズにするということは」と思わせる力があると思った。
ちゃんと調べたら本当に「しょっぱい」以外が正解なのかもしれないが、それは今は置いておきましょう。
【第3問】
これも同じく「起源」という言葉に力があると思う。
選択肢も全部それっぽくなってご満悦である。
【第4問】
「人を呪わば穴二つ」とか「役不足」とか、ぱっと思い浮かぶ意味と実際の意味が食い違いがちな熟語を利用して作ったクイズである。
選択肢をよく読んでいるとなんだか自分の知識に自信がなくなってくるので、これも、良い「わざわざクイズにするということはクイズ」だと思う。
【第5問】
来るとこまで来た、という感じがする。
こんなに自信満々にこんなことを聞いてくるということは…
と少し心がざわざわするのではないでしょうか。
正解の選択肢がひどく嘘っぽく見えてきたりする。
【第6問】
このパターン、楽しかったのでもうひとつ作った。
第4問までの修飾語がどうの、熟語を利用してどうの、と難しいことを考えなくていいのが最高である。
ここで思ったのだが、これって、誤答を考えるのが楽しい遊びなのではないだろうか。
【第7問】
一旦今までのことは忘れて、クイズと、正解でない選択肢を4つ作ってみた。
楽しい!
ダーツを一生懸命やっていたら急に、矢がどこに行っても真ん中に刺さった音がするようになったので、夢中になって地面に矢を突き立てている、
みたいな気持ちがする。
【第8問】
ムエタイとかテコンドーみたいな舌触りの言葉を探した。
【第9問】
宇宙にも地球にも一切触れない。
これに関しては全て正解であってほしいなあと思っています。
そして、収拾がつかなくなったので終わりにします。
最初に一生懸命説明していたことをどこかに落としてきてしまったが、戻り方が分からないのだ。