起床と就寝の繰り返し

起きている間にやったことの記録

曖昧な怪談

子どもと公園に行くと同年代ぐらいの子が話しかけてくる。子ども同士仲良くなることもあるが、僕に話しかけてくれることもある。何を話すのかというと、だいたい怪談である。なんでか分からないけど。

「あのねー、うちの学校ヤバいんだよ。うちの学校のトイレのねー、何番目か忘れたけどどこかのトイレをねー、何回かノックするとねー」こういう感じだ。

そういう話あるよね、と思うが細部がすごく曖昧なのだ。僕は別にいいんだけど君は条件をちゃんと知っておかないと危ないんじゃないの、とか言いたくなる。でも頑張っておどろおどろしく話してくれるので黙って聞く。

最後はだいたい「引きずり込まれてねー、二度と帰ってこれないんだよ」で終わる。キリッとした得意げな表情。「すごいね」というと満足して黙ってすべり台の方に走っていく。

この間聞いた話は「橋の上から身を乗り出して川面に映る自分を見ているとそれは自分じゃなくて、引きずり込まれて二度と帰ってこられない」というやつだった。元ネタが分かりそうで分からなくてモヤモヤしている。