エトワール海渡の看板で星座ができた
エトワール海渡の看板が多い。数えたら思っていたよりずっと多くて大変だったのでここに記す。
エトワール海渡は、アパレル、服飾雑貨、インテリア、生活雑貨を取り扱う総合卸商社である。
日本橋馬喰町に会社があるのだが、やたら看板が多い。
建物に沿いは、路地裏まで看板だらけである。
あまりに無造作に多いので、看板が人口のものに思えなくなってくる。
同じ木の実がたくさん生っている森に迷い込んだ感覚だ。
ここの周辺に住んでいるのだけど、「卸商社」が一体何なのか理解する前から「エトワール海渡」の名前は知っていた。
幼い頃、家でふと、「エトワール海渡」という響きだけが頭に浮かんでくることがあった。
なんだっけこの単語は・・と考えてやっと馬喰町のあのビルか、と腑に落ちるという感じである。
身近なサブリミナル効果である。(多分)
そんなエトワール海渡の看板の多さだが、既に色々なところで言及されている。
見渡すかぎり「エトワール海渡」 【日本橋馬喰町】 | 東京生活日和
風雲!コネタ城 エトワールだらけの看板 - デイリーポータル Z:@nifty
ただもうせっかくたくさんあるので、数えてみることにした。
エトワール海渡看板マップを作るべくエトワール海渡界隈をたくさん歩いた。
エトワール海渡には、「エトワール海渡ファッション館」「エトワール海渡商品部」「エトワール海渡ホームデコ館」「エトワール海渡リビング館」「エトワール海渡NEO館」「エトワール海渡アネックス館」「エトワール海渡業務センター」「エトワール海渡サービスセンター」「エトワール海渡ショールーム」「海渡ビル」、あと名前が分からないけど看板が出ている何らかの建物がひとつある。
全部で11棟である。
すごい。まず建物が多い。東京はコンクリートジャングルで、尚かつ日本橋馬喰町はエトワール海渡ジャングルだったのだ。
エトワール海渡ファッション館とエトワール海渡NEO館で別のビルを挟んでしまうほどの密集地帯である。
エトワール海渡の新入社員は、何よりもまずエトワール海渡の森を、コンパス無しで歩く事からはじめるのだろう。
とにかく、そうなると看板の数は、建物ひとつに看板ひとつ、大通りに面したファッション館にもう5枚くらい看板つけて16枚ぐらいか。
と当たりをつけて看板を数えたら
31枚だった… 多すぎると思う。
31枚だ。
うん。31枚だ。(andymoriの『city lights』を聴きながら見たい)
気を良くして(?)エトワール海渡のロゴの数も数えた。
エトワール海渡の建物には、看板だけでなく、ロゴもたくさんレイアウトされているのである。
86個もあった・・。すげえ。
あと22個で煩悩の数に追いつくわけである。
こうなってくると数え漏れがないか不安でしかたない。本当108個あったのかもしれない。
全86個の内のほんの一部だけど、おかげでgifファイルもとてもいい感じである。ぞくぞくする。(マキシマム ザ ホルモン『恋のメガラバ』を聞きながら見たい)
馬喰町は、このマクドナルドがずっこけたような図形で埋め尽くされているのだ。
ひょっとしたらエトワール海渡は、この図形で馬喰町に魔法陣を描いて、精霊を召還しようとしているのかもしれない。
とにかく、数えたいものを数える事ができてよかった。数えるって楽しいと思う。
LEDの信号機とかも、見るたびに電球の数を数えたくなる。ジグソーパズルも、組まずに数えたっていいかもしれない。「ウォーリーを探せ」も、探さずに人の数を数えた方が楽しいかもしれない。
馬座だ。馬座とグレープフルーツ座だ。
エトワール海渡の看板マップを見ていたら馬座とグレープフルーツ座を発見した。
文字通り地上の星である。
中島みゆきさんに教えてあげよう。