起床と就寝の繰り返し

起きている間にやったことの記録

『イケてない中学生カルタ』を作った

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学生時代、全般的に「イケて」なかった。

その思い出を胸に「イケてない中学生カルタ」を作った。

イケてないとはどういうことなのか。

イケてなさとは何か。

これは即ち「イケていたい」と思う気持ちの強さである。

学生時代に、自分の思い通りの人生を送っている人間なんていない。

甲子園に出場したエースだってきっとまだ目標としている選手には遠く及ばないし、大ブレイク中の高校生アイドルだって叶わぬ恋をしているかもしれない。

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自分が「こうありたい」と強く思えば思うほど、そこに至らない自分がくっきり浮かび上がり「イケてなさ」として現れるのである。

現状と目標の距離が遠ければ遠いほど、イケてなさは輝きを増す。

イケてない学生は、六等星を目指して吠える、クレイジーな夢追い人なのである。

逆に、学校に来ても一言もしゃべらない、パッと見「イケてない」人間でも、自分がその現状に満足していればそれは「イケてない」人間ではない。

 

僕の場合は、「もっとたくさんの友達とわいわいしたいけど、そういうグループに飛び込んでいけない」タイプのイケてない学生だった。

つまりよくいるタイプのイケてない学生である。

冒頭の説明はいらなかったかもしれない。

 

朝の男子トイレで頭髪にワックスを付けながらたむろする習慣が、(当時の僕から見て)イケている学生たちにはあり、それに加わりたくて何回もトイレに行ったものだった。

あわよくば、

(当時の僕から見て)イケている学生「お前にも付けてやるよー!(羽交い絞めにしながら頭をわしゃわしゃする)」

僕「やーめーろーよー!」

っていうのがやりたかった。正確にはやられたかった。

やられたくて、もちろん一回もやられなかった。

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そして一通りの学校を卒業した今、稀にいる同じ種類のイケてなさを持っていた人間と、イケてない自分の学生時代の話をすると本当に盛り上がる。

盛り上がった結果、事例があまりにもたくさん出たのでカルタにしてまとめた。

 

一緒にカルタを作ってくれたのは、ジャイアンジャイアンのかーしゃという芸人である。(ジャイアントジャイアン かーしゃ (ka_sha27) on Twitter

下の動画の緑の太っている方である。優しくて真面目。

ジャイアントジャイアン 『レーシック』 - YouTube

 

何はともあれ、これから50音46個、カルタを紹介します。

かーしゃが読み札を考えて、僕が絵を描いた。

僕のイケてなさだったり、かーしゃのイケてなさだったり、イケてない人間特有のレーダーによる、クラスメイトのイケてなさだったりする。

そして、基本的には自分たちを顧みた結果の個人の主観なので、優しい気持ちで見てほしいです。

 

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『イケてない中学生カルタ』

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イケてない人間には時間がたくさんあり、そして真面目なので、常に万全の体制で日常に望む。

 

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動物には好かれないようである。

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自意識が強いので、笑った自分の顔や声を意識して、より不自然な笑い方へと昇華させる。歯は滅多に見せない。

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自分の食べているところを見られるのが苦手である。右手で箸を持ち、左手で口元を隠しながら食べる。

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「面白い」という価値に敏感である。

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 誰かの誕生日などは、外食をする。

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私服というものを基本的に持っていない。特に必要ないからである。

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雑学が好き。本当は披露したくてたまらない。

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数少ない今日のハイライトを何遍もリピート再生する。このシャドーボクシングはなかなか実践には活かされない。

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国語は、他の教科と違って、得意でもキャラクターが付きにくい気がする。

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遠くの攻防を眺める。

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だが距離感を気にしていることを悟られたくはないので、見てない間にそっと動かす。

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拾ってもらうのも好き。

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ズボンを上げ過ぎなのも一役買っている。

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文章では饒舌。

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校則は絶対守る。

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悲しいが結局嬉しい。

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滅多に使わない歴史の分厚い参考資料も入れているからである。

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もちろん参加したい。

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最後の一人になるので一瞬盛り上がるが、反撃できないのでぐだぐだの試合に。

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大人しいからであろう。

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美容室デビューしたが、特に何もなくまたもとの髪型に。

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さっき女子が座ってた。

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文章では饒舌。

 

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輝ける瞬間。

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そして全てを理解し受け入れてくれる母。

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試験中が特にえげつない。

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暖かさとコスト重視。

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地獄。

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一回着てみて、怖くなってすぐ脱ぐ。

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毎日、漫画雑誌全種類に目を通している。

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何かを飲んでいるところを見られるのが苦手。恐れている。

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虫に詳しい。

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読んで頂くと、文化祭の打ち上げを断っている。泣ける。

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ものすごい性欲。

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自分がどう過ごしていいか分からないので、他人の状況に詳しいのである。

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寛容さが自分の勝負所だと思い込んで暮らしている。泣ける。

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寝ずに、人の話を聞いたり面白い顔をしてみたりしている。

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休み時間。

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そもそも足も速くない。

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披露したいが機会がない。

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謎の行動。

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予め、人とぶつからないように。

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憧れのワックス。

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自分宛かと思いきや。

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「んー」で指名された動揺を沈めている。

 

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いかがだっただろうか。

学生時代「イケていた」と思っていた方にも、心当たりがある読み札があったのではないだろうか。

ちなみに、1つずつツイッターで発表しているので、個別に思い入れなどある方は、そこから探してコメントなど頂けるととても嬉しいです。

Twitter / Search - #イケてない中学生カルタ

 

とにかく僕は、このカルタによって、学生時代の気持ちを少し思い出すことができた。

イケていなかったけど、やはり楽しかったのだなあと思う。

もう絶対に経験したくないけど。