実質3歩まで歩ける
電車で座っていると、前に立ったサラリーマン二人組が話していたのだが、最近バスケのルールが変わったらしい。
トラベリングの何かが変わったらしく「実質3歩まで歩ける」そうだ。マジかよ、と思った。バスケに全然詳しくないのだが、それって大変なルール改正なんじゃないか。実質3歩である。「実質」ってなんだ。見かけ上は2歩なのか。
前に立っていたサラリーマン曰く「バスケうまい奴が言ってたから間違いない」そうだ。なんて頭の悪そうなソースなんだ。
でもまあそうなんだろう。その後特に調べてもいない。
昔、緊張しすぎてガラスのドアに激突した新入社員がいた
新入社員の時、営業の先輩に同行していて「昔、緊張しすぎてガラスのドアに激突した新入社員がいた」という話を聞いた。その方はもう辞めてしまっていたけど、先輩の中で強烈に記憶に残っていたのだろう。
話を聞いてもう何年も経つが、僕もいまだに強烈に覚えている。話を聞いただけなのに。
ここから分かることは「ガラスのドアに激突した話」が、すごく良いということだ。
全国の、ガラスのドアに激突したことのある人は、一度一箇所に集まって体験談を話す大会をしたらいいと思う。
しばらく声を出さないでそば屋に行ったときは気をつけたほうがいい
しばらく声を出さずに働いて、外に出て小諸そばに行った。
「春の天ぷら盛り」みたいなやつを選んで食券を買って、カウンターに持っていったのだが、不意に「温かいそば?」と聞かれて、
「っはい!!!」
と過剰にはきはきした声が出てしまった。これは卒業式で名前を呼ばれた時の「はい」だ。
しばらく声を出さないでそば屋に行ったときは気をつけたほうがいい。
スーパーで食パンを買った
スーパーで食パンを買った。食パン、一袋だけだ。
上のひらひらしたところを手で持って、アホみたいにレジに並んだ。
レジに行く直前「ビニール袋は要りません」のカードを見る。いちいち伝えるのが面倒な人はこのカードをカゴに入れるのだ。
そうだな、袋要らないな、と思った。食パン一袋だけなので上のひらひらしたところを手で持ってアホみたいに家に帰ればいいのだ。でもカゴを使っていなかったのでカードを使うのもなんか変だ。食パン一袋にカード添えるって。
と思ったので口頭で伝えることにした。「袋要りません」
だができなかった。「袋要らないの?このひらひらしたところ手で持って歩いて帰るの?アホなの?」そう思われるのが怖かったのだ。
着々と進むレジの作業をアホみたいに眺めていた。そして最後にレジのおばちゃんが袋を出したが、その袋、食パン一袋とまったく同じ大きさなのだ。入れるとぴちっとしていて食パンの形が浮き出ている。持ち手があるかないかの違いだけだ。
だから「食パン大」の大きさのビニール袋を持ってアホみたいに家に帰った。
貼り紙を作ればいいんじゃないかと思うのだ
靴下の片方が見つからないと、家でちょっとした騒動になる。心当たりがある場所を順にひっくり返して「ないない」と騒ぐのだ。
見つからないので探す作業を後回しにしたいが、片方だけの靴下を放っておくのも気持ちが悪い。でも見つからない。探すのをやめたい。
そういう時は貼り紙を作ればいいんじゃないかと思うのだ。「靴下の片方を探しています」の貼り紙。あれがあれば貼っている間は何となく探している雰囲気が出る。でも探さなくていい。
貼り紙を作ればいいんじゃないかと思うのだ。