鼻を丸洗いできたらいいのに
花粉症の人がよく「鼻を取り外して丸洗いできたらいいのに」という。みんな言うので、花粉症の苦しさをうまく表した慣用句なのだろう。
これって、催眠術師がいたら実現できちゃうのだろうか。花粉症の人を催眠状態にして、消しゴムとかスポンジとかを、自分の鼻だと思い込ませる。そして、その鼻は相変わらず花粉症である。
「さあ、丸洗いしてみましょう」催眠術師が言うと、花粉症の人は焦点の合わない目でふらふらと流しに近づいていく。水を出して手に持った消しゴムをじゃぶじゃぶ洗いながら「気持ちいい…!ずっとこうしたかったんです!」とうっとりするのだ。花粉症の症状は和らいで明日からはずっと楽に生活できるだろう。
ここまで考えて、そもそも「花粉症でない催眠」をかければいいではないか、ということに気がついた。