起床と就寝の繰り返し

起きている間にやったことの記録

髪の洗い方

今通っている理容室は、初回の散髪時に『頭をうつ伏せで洗うか、仰向けで洗うか』尋ねてくれる理容室だった。

別にどちらでもいいので店員さんの言われるがままに従おうと思っていたのだが、選べるとなるとすごく色々なことを考えてしまった。

 
まず、それまでお世話になっていたお店では、『仰向け』だった。
だが、改めて考えると、仰向けって姿勢が苦しいし、顔の上に紙を乗せられて、頭の動きでずれちゃう紙を口や眉毛を動かして元の位置に戻す感じとか、顔の上の紙越しの「かゆいところないですかー?」「ないですー」のやりとり自体のなんかむず痒い感じとかで、積極的に選択したい洗われ方ではない。
それに「仰向け!」って張り切って言うと、「男のくせに美容院に行き慣れたやつだな」とか店員さんに思われそうだな、とも思ってしまった。

では『うつ伏せ』なのかというと、
顔、びしょびしょになりそうだな、とか、洗面台に顔を押さえつけられる姿勢って、それって側から見てどうなんだろう、とか、「かゆいとこないですかー?」と聞かれて答えようとすると口の中に水が入ってくるのかな、とか不安がたくさんある。
うつ伏せの経験が乏しいので、いざやってみるときっとこれ以外にも困ってしまうことが出てくるのかもしれない。
あと、「うつ伏せ!」と即答すると、「床屋にこだわる自分をかっこいいと思っているのかな」とか店員さんに思われそうだ、と思った。

すごく選びづらい。

強いて言うなら、
「敢えて選ぶのであれば、酸いも甘いも分かっている仰向け」「お店側が一方的に洗い方を決めてくれるのであれば、未知の世界で知見を広められるうつ伏せ」
という感じだ。

だから仰向けで洗ってもらった。