起床と就寝の繰り返し

起きている間にやったことの記録

夏の思い出

2歳の子どもがいて、今トイレトレーニングなるものをしている。オムツからパンツに移行するために、トイレで用を足すことを教えるのである。

といってもやることは「出そうになったら教えてねー」と声をかけることしかなく、毎日何度も失敗する(うまくいったらすごく褒める)。その日は保育園でたくさん失敗たらしく3枚も汚れたパンツを持って帰ってきた。

パンツは家に帰ってすぐ、ベランダで手で洗って洗濯機にかけるのだけど、手洗いしようとすると子どもが「みーせーてー!」とかけよってくる。「別にそんなにいいものじゃないよ」というニュアンスで「〇〇ちゃんのうんちだよ」と言うのだけど、同じ温度で「みーせーてー!」と言ってくる。

子どもは自分から出たものを自分の分身だと思っている、とかいうのを『チコちゃんに叱られる』で見た気がする。だったら邪険に扱うのも良くない、と思って恭しく見せると「おー…」という、どうとでもとれるよく分からない反応をした。

3枚ともそんな感じで見せる、洗う、を繰り返したところで、少し離れたところにセミの死骸があった。「セミだよ」と言って触らせようとしたけど「怖い」という。「じゃあ、あの植木鉢のところに置いとこうか」と言ったら「一緒に触ろう」というのでせーので触った。「どうだった?」と聞いたら「ジャラジャラしてた」と言った。

この時の会話とか、8月の熱気と洗剤とうんちの匂いとか、セミというアイコン的な存在もありものすごく「夏だな…!」と思った。

今まで夏というと、大学生の時のサークルの合宿とか、河川敷で見た花火とかが代表的な思い出として幅をきかせていたのだけど、ここにきてベランダでパンツを洗った思い出がトップに躍り出てきた。今後何年もこの日のことを思い出すんだろう。こういうこともあるんだなーと思った。