起床と就寝の繰り返し

起きている間にやったことの記録

「ダンス」を鑑賞する

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街を歩いていて、違和感を感じる時がある。

 

 その引っ掛かりを手繰り寄せると、古そうな雑居ビルに「ダンス」と書いてある。ビル同様、文字も古くなり色褪せているのだが、如何せん「ダンス」と書いてある。躍動と荒廃が同居する違和感、その居心地の悪さが大変可愛らしい。
 そんな「ダンス」を探しに行った。
 
 
〜ファーストダンス〜
【東京都台東区蔵前 須賀橋交番前交差点のダンス】

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ご覧頂けるだろうか。

浅草橋と浅草を結ぶ江戸通りの広い交差点にぽつんと佇む「ダンス」

奥のハンドバッグ会館に見守られながら、自信なさげに、それでもしっかりと「ダンス」である。

 

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赤くて丸いフォント。

その奥には他のどのフロアにもない、厚いカーテンがかかっている。

 

 

〜セカンドダンス〜

【東京都台東区浅草橋から望むダンス】

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おどける友人の向こう側にあるのは、紛れもない「ダンス」である。

たくさんの、浅草橋の屋形船を見守る「ダンス」

あと、「ダンス」は遠くからでも見つけてしまうことが分かる。

 

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寄ってみると、時代を遡った様な風情ある一帯が姿を現す。

当時のまま変わることなく「ダンス」は「ダンス」である。

下の階の探偵事務所もなんだかわくわくする。

 

 

〜ラストダンス〜

【東京都台東区蔵前 蔵前一丁目交差点のダンス】

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完全に色が落ちてしまっているにも関わらず、抜群の存在感を醸し出す「ダンス」

その上の看板にももしかしたら「ダンス」と書いてあったのかもしない。

荒廃具合が一緒である。

 

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目が痛くなる様な青空と「ダンス」

 

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 正面から「ダンス」

 

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近寄ってみると、縦に細かい亀裂が入った「ダンス」であることが分かる。

もしかしたら、ある時に「ダンス」を剥がしてしまったのだが、それでもガラスに「ダンス」が残ってしまったのかもしれない。

その結果、現存する「ダンス」よりも更に「ダンス」としての存在感を増した、という皮肉な結果を招いたのかもしれない。

その「ダンス」らしさになんだかぞくぞくする。

 

〜次点ダンス〜

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東京メトロ銀座線神田駅を出てすぐ見える「ダンス」

 

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メタリックダンス。

向かいのビルが写るほどメタリック。

総武線浅草橋駅を降りてすぐに見つかる「ダンス」である。 

 

以上が今回鑑賞した「ダンス」である。

驚くべきことに、最初の3つのダンスは徒歩15分圏内の間に全て存在する。

(蔵前駅からまっすぐ浅草橋に向かう道中で見れます。)

この範囲でこんなに「ダンス」が見つかるので、もっと広範囲に探したらもっといい「ダンス」が見つかるかもしれない。

もっといい「ダンス」があったらまた報告します。