起床と就寝の繰り返し

起きている間にやったことの記録

「申し訳ない」

「申し訳ない」という言い回しがある。謙譲語の「申す」を「言う」に戻すと「言い訳のしようもありません」という意味なのだろうか。調べていないのでよく分からないが。

そして「申し訳ある」という言い回しはない。申し訳は常に無いのだ。「ある」申し訳は申し訳ではない。「言い訳」である。申し訳は無いからこそ、そのアイデンティティを主張できる。「空席」とか「空き地」とか「欠員」などと同じ言葉なのだ。

仏教に色即是空という言葉があるが、多分そういうことなんだろう。色(申し訳)は、即ち是れ空(無い)なのだ。あると思っているものも、実は自分の些細な認識能力の賜物でしかなく、実態は空に等しい。申し訳に固執して己を見失ってはいけない。申し訳は常に無いのだ。しかし無いからこその申し訳でもある。空即是色。

色即是空のことをよく分からないで書いてしまったけど、なんとなくこういうことなんだと思った。