スーパーで食パンを買った
スーパーで食パンを買った。食パン、一袋だけだ。
上のひらひらしたところを手で持って、アホみたいにレジに並んだ。
レジに行く直前「ビニール袋は要りません」のカードを見る。いちいち伝えるのが面倒な人はこのカードをカゴに入れるのだ。
そうだな、袋要らないな、と思った。食パン一袋だけなので上のひらひらしたところを手で持ってアホみたいに家に帰ればいいのだ。でもカゴを使っていなかったのでカードを使うのもなんか変だ。食パン一袋にカード添えるって。
と思ったので口頭で伝えることにした。「袋要りません」
だができなかった。「袋要らないの?このひらひらしたところ手で持って歩いて帰るの?アホなの?」そう思われるのが怖かったのだ。
着々と進むレジの作業をアホみたいに眺めていた。そして最後にレジのおばちゃんが袋を出したが、その袋、食パン一袋とまったく同じ大きさなのだ。入れるとぴちっとしていて食パンの形が浮き出ている。持ち手があるかないかの違いだけだ。
だから「食パン大」の大きさのビニール袋を持ってアホみたいに家に帰った。